この世界の片隅に
昨日映画館で観てきました。
ネタバレを含みつつの個人的な感想になりますので、ご注意を。
この作品は太平洋戦争の頃が時代背景となっています。
実は、漫画を購入したことがあるのですが引っ越しで断捨離せざるを得ず、あまり読まずに手放してしまっていたんです😭
ずっと気になっていました。
yahoo!映画でも高評価されており、もっと気になって、昨日仕事が早目に上がれたのでその足で映画館に向かったんです。
1930年代の広島。
見聞きした範囲でしかその当時のことは分かりませんが、のどかな戦前の日本で主人公は育ちます。
今の様に様々なもの、遊びが発達した時代ではありませんが、今では些細とも言える様な行いにとても価値をおいてあり、気持ちの豊かさって一概に昔と今でどちらが上か比較出来ないなと感じました。
そして、主人公の女性が19歳の時、突然お嫁に行く話が舞い込んできます。
それも全く知らない人が家に来てお嫁にくれと言っているのです。
こんなことが本当に当時あったのかは知りませんが、現代社会では考えられないことです。
そして、主人公はそのお話を受け入れ、実家のある広島市から呉市へとお嫁に行きます。
戦火が激しくなるにつれ、配給もどんどん減っていき、食事は貧相になり、防空壕を作っているシーンや憲兵に捕らわれかけたりその当時ならではのシーンが出てきます。
これは作風という面もあるとは思いますが、そんな苦しい時代を家族みんなで支え合いながら暮らしていく、切ない気持ちになる描写です。
呉市は日本軍の海軍の主要基地と言って良いのでしょうか、たくさんの軍艦が港に接岸しています。
自分がそんな光景を目の当たりしたら、あんまり良い感想は持ちそうもありませんがそれを讃えるのもその当時の思想教育だったのでしょう。
いよいよアメリカ軍による空襲が激しくなり呉市も大空爆を受けます。
夫の姉の娘、姪っ子と防空壕に逃げて難を逃れたのですが、時限爆弾によって姪っ子は亡くなり、主人公も右手を失います。
ここはもう胸が張り裂けそうな想いでした。
自分にも3歳の姪っ子がいるんですが、もし戦争で亡くなってしまったらと思うと、自分が傍にいてあげたのに守ってあげられなかったらと思うとどういう感情になるか想像がつきません。
そして原爆が投下され、主人公の広島の家族も死傷者が出て戦争が終わります。
そこから主人公が夫ともに、夫の家族とともに新たな希望を見出して明るい家庭が戻りつつある描写で映画は終わります🎬
多少の起伏はありますが、全体的には平坦な感じで観る者の感情を揺さぶる映画です。
yahoo!映画で高評価なのも頷けます。
対象年齢は少々高めですが、幸せに生きるって何なのか、改めて考える良い機会になるのではないでしょうか。
一つ疑問が。
主人公が妊娠した様な描写があったのだけれども、あれはどうなったのかなぁ…。